
消臭管の消臭効果
下記は平成17年2月に母豚500頭規模の一貫生産の養豚場で行った消臭管の消臭効果に関する実験データです。
消臭管の設置3ヶ月後にはこの養豚場の豚舎では臭気指数※が31から21へと、臭気濃度は1,300から130に減少した。
測定状況の概要は以下の通りである。
1, 平成17年2月8日当該農場の貯水タンクの給水管に消臭管4本を設置。
2,平成17年2月9日(財)鹿児島県環境技術協会の職員が当該農場20号豚舎にて臭気試料を採取。
3,平成17年2月10日,バルブを開けて貯水タンクに「消臭管」を通過して機能水になった水を供給開始。
4,平成17年5月10日,(財)鹿児島県環境技術協会の職員が当該農場20号豚舎にて再び臭気試料を採取。
測定項目:臭気指数及び臭気濃度
測定方法:三点式臭い袋法
測定地点:鹿児島県志布志市H農場20号豚舎
測定機関:(財)鹿児島県環境技術協会
臭気試料採取日時1回目: 平成17年2月9日14時25分~14時30分
臭気試料採取日時2回目: 平成17年5月10日13時20分~13時25分
測定結果第1回目: 臭気指数 31 臭気濃度 1,300
測定結果第2回目: 臭気指数 21 臭気濃度 130
第一回目の臭気指数が31で第二回目が21です。臭気指数31は通常、「強烈なにおい」と認識されています。臭気指数21は「らくに感知できる臭い」~「強いにおい」の程度と認識されます。悪臭の発生源である豚舎内でも人間の感覚で評価し得る臭いの低減があったと推測されます。
臭気濃度については第一回目が1300で第二回目が130です。豚舎内の悪臭物質の量は第一回目と第二回目の測定時点では10倍の差があったと推測されます。
※臭気指数とは人間が臭いと感じる度合いを数字で表したもの、臭気濃度とは臭い物質の濃度、を示すものです。
実験の為設置された消臭管

実験が行われた20号豚舎

20号豚舎入口

臭気試料の採取

臭気判定状況
