
機能水と空気
もう20年近く前になるが、鹿児島県のある社会福祉法人の施設に機能水の製造装置を設置した。そこの事務長さんから電話をもらった。施設臭はすっかり無くなり有難く思っているのだが、トイレ、ふろ場、洗濯場などの水廻りから遠い奥の部屋の臭いまで無くなったのはどういう理由かと聞いてこられた。その時はそういう事まで想定してなかったので、その部屋でお茶を飲んだりしたら、その湯気も機能水の湯気だから、そういう効果が出たんじゃないですかね、などと適当な返答をした。
それから、しばらくしてからある建材店の社長さんから依頼があった。シックハウスにならない健康住宅の材料を開発したいと考えている、漆喰を練る際の水に弊社の機能水を使いたいので、そう言う装置を作ってくれと言う事だった。この装置は消臭管とは異なりタンク式で、微細な触媒が機能水に溶け込み漆喰が乾燥してからも反応を続ける様に考えて作り、この社長さんに納入した。それから、数年したらこの社長さんの会社は急成長して商材の評判も良いと聞いた。この会社のキャッチフレーズは「空気がうまい家」と言うものだが、弊社にこの装置の依頼に来られた頃は夫婦ふたりで営んでおられたが、今では売り上げが20億近くの会社になっていると聞いている。この会社の成功を耳にして、弊社が納入した機器で出来た機能水が建築資材に練り込まれてどれほどの効果があるものか知りたくなり、この社長さんに納入したのと同じ装置を作り知り合いの建築会社が家を建てる際に漆喰の練り水それに壁紙の糊を溶かす際に入れる水として使ってもらった。この家は建て主に引き渡す前に建築会社がモデルハウスとして利用して展示会を行った。私もその展示会を見に行ったら、販売員がこの家はわざと閉め切り換気扇もまわさなかった、それでも新築時の独特な臭いはまったくしない、驚いたと私に言ってきた。
新築の家の展示会場に置かれていた説明書。

弊社の機能水が揮発して、空気中の湿気となった時にどれほどの効果があるものか簡単な実験をしてみた。
実験の概要
レタスの葉をほぼ同じ大きさにふたきれにちぎり、これをそれぞれ同じ材質、同じ大きさ(縦7cm、横11cm、長さ15cm)の段ボール製の箱にそれぞれ入れる。
同時に水5ccが入ったペットボトルの蓋を段ボールにいれる。一方の水は普通の水道水でもう一方の水は機能水である。その後ラップでこれを覆い4日後にレタスの葉を取り出して
比較してみた。
実験開始時


4日間放置後
右側が機能水の入った容器側の葉っぱ。
左側が水道水の入った容器側の葉っぱ。

同様の実験をバナナを使って行った、今回はタッパーを用いて、水を20ccにして、20日間放置した。

20日間放置後
右側が機能水の入った容器側のバナナ。
左側が水道水の入った容器側のバナナ。
レタスの葉にはその鮮度に大きな違いが有る様に見えますが、如何でしょうか。バナナは20日間密閉したタッパーの中に放置したので両方とも黴が生えて傷みが激しいが、右側の方はその原形を良くとどめている。右側は箸でつまんでタッパーから簡単に取り出せたが、左側のバナナは柔らかくなりすぎていて、箸でつまんで取り出せず、タッパーをひっくり返して取り出して写真に撮った。